個人売買で買ったスーパーカブ整備 – フロントタイヤ周り

フロントタイヤ周りのメンテナンスおよび補修を行います。

問題点は

一番の問題はフロントブレーキが常にかかっていること。
色々試した結果、どうもブレーキケーブルの固着が原因ではなく、ドラム内部で固着しているようなので、ブレーキシューの交換の時に原因を見てみます。

フロントホイール取り外し

フロントホイールを外す際は、センタースタンドを立てた状態で、エンジン前部の下に台になるものを置いて、フロントタイヤが少し浮いた状態で作業すると外しやすいです。

フロントホイールにはスピードメーターケーブル、ブレーキケーブルが刺さっているため、ホイールを外す前にこれらのケーブルを外します。

以下の３つのネジを緩めます。

１フロントブレーキのアジャストナット
手でブレーキアームを押さえながら指で緩めていくと簡単に外れます。
ブレーキアームに残ったアジャスターピンもなくすといけないので外して一緒に保管しておきます。

２スピードメーターケーブルの止めネジ
プラスドライバーで緩めます。
結構硬くて、緩まる時は突然動き始めるので「ナメたか？」と思ってしまいます。
止めネジを外した状態でスピードメーターケーブルを引っ張ると抜けます。

３アクスルシャフト（車輪中心軸）のナット
アクスルシャフトが一緒にまわってしまうので、スパナなどで押さえながら反対側のナットをメガネレンチなどで外します。
※相当硬く締まっているため、メガネレンチ推奨。スパナだとナメてしまう恐れがあります。

次に、アクスルシャフトを引っこ抜いてフロントタイヤを外します。

アクスルシャフト取り外し
アクスルナットを外すと、アクスルシャフトが抜けます。
抜けにくい時は、ナットの付いていた側からハンマーなどで軽く叩くと抜けてきます。

フロントホイール取り外し
アクスルシャフトを抜いたら、フロントホイールを前の方に引っ張るとフロントホイールが外れます。

ホイールを外してしまえば、ブレーキパネルはフロントホイールにかぶさっているだけの状態なので簡単に外すことができます。

ブレーキシューを外すにはコツがあって、まずシューを立てた状態にして外すとやりやすい、、、ようなのですが、、どうもコツがつかめず、最終的には力任せに外しました。

ブレーキパネルを外してみると、ブレーキカムがさびてパネルに固着しているようで、ブレーキアームを押しても引いてもびくとも微動だにしません。

オイルを塗布してしばらく放置しても変わらず。

なんとか外してみることにします。

ブレーキカムを外すため、ブレーキアームを取り外します。ブレーキインジケーターとフロントブレーキアームのリターンスプリングも外れます。

ブレーキカムのギヤ側の頭をハンマーで根気よく叩き続けると、徐々にブレーキカムが下がり始め、取り外すことに成功。

カムのサビをサンドペーパーで落として、グリスを塗って元に戻します。

錆び取り後のブレーキカム、外すときとは対照的に付ける時は簡単にスポっとはまりました。
装着後は何の抵抗もなくクルクル回せます。

これで固着解消！！
正直このブレーキ固着が最も気になっていた不具合なので、カムが動くようになった時はとても嬉しかったです。

新しいブレーキシューは、バネが外れやすくとても付けにくかったです。

これも外すときと同様コツがあるようなのですが、これまた上手くいかず、力任せに何度かトライするうちに偶然つけることができました。

自転車のパンク修理は慣れているので軽く考えていたのですが、カブのタイヤは自転車のとは比べ物にならないぐらい硬く、自転車用のタイヤレバーでは歯が立ちません。

車用のタイヤレバーを買いました。

細い棒で空気注入口の少し奥にある突起を抑えると空気が抜蹴ます。

タイヤレバーでタイヤを外していきます。

コツとしては、タイヤレバーを入れるとき、反対側のビードをリムの溝に落とした状態で入れること。
溝に落ちた状態をキープするため、足や膝で反対側のタイヤを踏んで押さえながらやるとやりやすいです。

新しいタイヤをはめるときは、タイヤレバーでリムの高さまで持ち上げてから手で押し込む感じでやるとチューブを傷つけません。90度より傾けないように注意。
（最初力任せにレバーを差し込んではめたのですが、その時新品のチューブを穴だらけにしてしまいました。）

なんとか作業完了です。

ロック状態だったフロントブレーキは、何の抵抗もなく普通に動作するようになりました。
フロントブレーキの固着が治らなければ乗ることができないであろうと思っていただけに、今日の作業には満足してます。