スーパーカブ ステップ固定ボルト クランクケース貫通事件

配達部デリバリー課

ステップ交換をした際に、ボルトの長さを間違えて、ボルトがクランクケースを貫通してしまいました。

ネジ穴からクランクケース内部が見える

ボルト穴がクランクケース貫通したので、オイルはダダ漏れ。
ボルトを強めに締めると一見オイル漏れが収まるようにも見えますが、この状態でエンジンを掛ける気には到底なれません。

何しろ生活がかかってます。予備のバイクもないし、乗れなくなったら一大事。
極力リスクが少なく短期間で終わる方法で穴を塞ごうと思います。

エンジンオイル漏れの修理方法調査

まずネットでオイル漏れを治す方法を調べて出てきた方法は

  1. 添加剤を入れる
  2. ケミカルのスプレーでコーティングする
  3. 液体ガスケットを塗る
  4. エポキシ系のパテで塞ぐ
  5. 銅ワッシャーを使用する
  6. クランクケースを開いて穴を溶接する
  7. クランクケースの交換

1.の添加剤を入れる方法は、主にパッキンの弾力を回復する作用で今回のように大穴が空いた場合には効果が期待できそうにない。
2.のケミカルも薄い皮膜が漏れを防ぐということで、大穴には通用しそうにない。

6. 7.は根本的な解決方法だが、大掛かりすぎて時間も、金も、高い技術も必要になりそうなので現実的でない。

5.の銅ワッシャーはドレンボルトと同じ原理。お手軽でインパクトも少なく、これ期待できそう!と思ったが、よくよく考えると今回はボルトにステップが挟まるので、密封できそうにない。

最終的に、5. 液体ガスケットか 6. エポキシ系のパテの2択に。

最初は液体ガスケットがお手軽でいいかと思ったが、大きな穴を長期間にわたって密封できるかどうか、考えてみると不安になってきた。

結論としてエポキシ系のパテで防ぐことにしました。
カチカチに硬化するため、次の補修は難しいと思う。
次オイル漏れしたらエンジンを開こう、と覚悟を決めます。

エンジンオイルを抜く

オイルを抜くにあたってエンジンを少し暖気します。
オイルが規定量を大きく下回っていたため、エンジンをかける前に、勿体無いけどエンジンオイルを補充します。
近所をぐるっと走ったのち、ドレンボルトをあけてオイルを抜きます。

抜けきったかと思ってもリアを持ち上げてみるとポタポタ滴り始めたり、最終的にはパーツクリーナーをオイルキャップからクランクケース内に噴射して強制的に抜き切ります。

穴の状態を観察

昔Amazonで買った、カメラ付き耳かき、この耳かきの先端にはカメラがついており、内視鏡のように狭い穴の中とか観察できます。
耳かきとしてというよりは、狭い所の観察用カメラとして重宝しています。

これを使ってネジ穴の状態を確認してみます。

見事に突き破っていますね。ネジ穴の向こうにクランクケース内部が見えます。

次はオイル注入口に差し込んで内部を覗いてみます。
この辺りか?… この辺りか?

周辺の構造がよくわからないけど、突き破ったのは随分と薄っぺらい膜一枚のように見えます。

パテ埋め 〜 一日かけて乾燥

さて、エポキシ系の金属パテを購入しにでかけます。
バイク屋、車屋、ホームセンターなどを巡って、色々迷ったけど最終的にホームセンターにあったセメダインの金属パテにしました。
パッケージ裏の説明文を読んでいると耐熱性、耐薬品性共に十分な気がします。

セメダイン 金属パテ

このパテは巻き寿司のように硬化剤の周りに主剤が巻かれており、カッターで必要な分だけ輪切りにしたものをこねくり回して(混ぜて)使用する形になります。

最初、穴を塞いだ後にボルトでステップを固定しようと考えてましたが、再度オイル漏れさせたくないのと、ネジ穴の中にパテを押し込みづらかったことと、パテを押し込みすぎてクランクケースの中にパテの塊が入ってしまうと嫌なので、ネジ穴を完全にパテで塞いでしまう作戦に変更しました。

説明書には、塗装や穴あけをするには24時間置く必要があるようなことが書いてあります。
はやる気持ちを抑えて、しばらく乾燥させてから、翌日オイルを入れることにします。
パテの表面を触ってみても十分固まってはいるのですが。

オイル注入

翌日、オイルを入れてみます。

オイル漏れはありませんでした。

ステップの固定が1本足りない3本のボルトなので、少し不安なのですが、オイルの方は漏れてくる気配はありません。

しばらくの間持ち堪えられそうです。

コメント