そこの原付、止まりなさい!
Uber Eatsでの配達中。
急いで2段階右折違反をしてしまい、警察に捕まったのが2022年の暮れ。
その日、苦労して稼いだ収入は殆ど罰金に消えてしまった。
悔しくて悔しくて、一念発起して、2輪免許を取得しました。
免許取得後、早速配達に使っているスーパーカブを75ccにボアアップしました。
その時の作業記録です。
事前にネットなどで調べたときは、半日ぐらいあればできるかな?と踏んでいたのですが、、、
何しろ不器用など素人。『ボアアップKITの組み付け虎の巻』なども購入して念入りに準備はしたのですが、大きな失敗をいくつかやらかし、かなり時間がかかってしまいました。
平日の夕方から深夜までの作業で3日間、その後、タペット調整で、まる1日かかってしまいました。
ピストンリングがはまらない
作業のどしょっぱつ、ピストンリングをはめるのに思った以上に苦労しまった。
入っていたリングは全部で5個。ピストンに彫られた3つの溝に、はめてい久野ですが、一番下の溝には、サイドレールという薄いリング2枚の間にエキスパンダというギザギザのリングを挟み込む形で入れていきます。
一番下の溝が一番苦労した。
サイドレールはめて、エキスパンダはめて、もう一つのサイドレールはめて。
エキスパンダが下のサイドレールを飛び越して一番下に収まっていてやり直し。
各リングの切れ目を違い違いにずらすのだが、あれこれしているうちに切れ目がどこにあるかわからなくなりまたまたやり直し。
そんなことの繰り返し、気がつくと30分以上リングと格闘していました。
ピストンピンのクリップ変形
ピストンピンのクリップ取り付けは苦労するという話を聞いていたので、事前に何度か予行演習。
ラジオペンチで思いっきり挟んで、切れ目を合口に合わせた状態で押し付けるようにはめると、うまく嵌められました。
ちゃんとクリップ固定用の溝にハマっているか不安だったので、何度かつけたり外したりを繰り返していたら、、力を入れすぎてクリップがひしゃげてしまいました。
古いピストンについていたクリップを使おうか迷ったのですが、知人から聞いた、古いクリップを使ったら走行中にピストンピンが外れたというエピソードを思い出し、歪んだクリップをラジオペンチで形だけ整えて嵌めてしまいました。
カムシャフトが外れない
ハイカムを取り付けるために、古いカムシャフトを外します。
虎の巻には、タペットを緩めて外すの書いてある。
タペットを思いっきり緩めたのだが、引っかかって外れない。
途方に暮れていた時に、ふと気がついて、タペットを指で持ち上げながら引っ張ってみると、スルッと抜けました。
Oリングのつけ忘れ
エンジンをくみ上げて、さあ、ひと段落。と思った時に、地面にシリコン製のリングが落ちていることに気づいた。
シリンダーをつけるときにはめたはずのOリング。
取り付け作業の際に落ちてしまっていた。
カムチェーンを外して、シリンダーを開けて付け直し。
ガイドローラーボルトを外したらローラーがズレた
さあ、いよいよ作業完了、という時に、シリンダー横についているガイドローラー固定のボルトにハマっているワッシャーが違っているような気がしてきた。
気になったので、ボルトを外してワッシャーを付け替えた。
ボルトを取り付けようとしたら、、、ハマらない!
エンジン内部にあるローラーの中心をボルトで串刺しにする形なんだけど、ボルトを外した時にローラーがの位置がずれてしまったようで、ボルトが刺せなくなってしまった。
シリンダー開けるのだけは避けたい。何とかならないか、10分ぐらい格闘したが、状況は悪くなる一方。
諦めてシリンダーをまたまたオープンするしかなくなった。
時間は夜の11時近く、この時は流石に応えた。
いよいよエンジン始動
ラジオペンチとスパナで本を見ながらタペット調整。いよいよエンジン始動!
はやる胸をおさえながらキックペダルを踏み降ろすと、
バタバタバタ…!
酷いエンジン音!
まるで道路工事でよく見かける、アスファルトを叩いて固める機械のようなバタバタ音。
あまりの音の酷さに、乗っているとエンジンが壊れてしまうのではないか?と思えてきた。
専用工具を買って、ちゃんと調整することにしました。
タペットキャップが外れない
休日に無事タペット調整の工具が届いて、その日は朝から作業開始。
まずは吸気側のタペットキャップを外そう、としても外れない。
それほど強く閉めた覚えはないのだけど。
格闘しているうちに、キャップについている六角のヘッドをスパナで舐めてしまった。
スパナでは空転してしまう。
急いでホームセンターでメガネレンチを買ったのだが時すでに遅し。
メガネレンチも空転してしまう。
家にあったパイプレンチで掴んで回そうとしても、ガリッと滑ってしまい、その度にキャップはどんどん削れていく。
ネットで色々調べてハンマーで叩いたり、キャップの外側の枠を挟んでみたりしたがびくともしない。
これがダメだったらバイク屋に泣きつこう。
最後の望みで、パイプレンチの根元を使って、無惨に削れてしまったキャップのヘッドを潰れんばかりの力で思いっきり挟んで回したら、ククッと回って無事外すことに成功!
気がつけば夕方になってました。
排気側のタペットが下死点になっていた
いよいよタペット調整。
工具を使うとやり易さが全然違う。
エンジン音の原因は、排気側のタペットが下死点で調整されていたという、初歩的なミスでした。
75ccにボアアップして
ボアアップして、格段に乗り易さがアップしました。
アクセルを開くとそれなりに加速するので、ある程度車の流れに乗れる!ちょっと頑張れば(エコ運転の)車を加速で引き離せる!
〜昔はあまりの加速の悪さに煽られて嫌な思いをしてました。
少しの上り坂ならトップギアで加速できる!それなりの坂道でもトップギアで走り続けれる!
〜昔はトップのままだとちょっとした坂道で減速してしまう始末。家の周りは坂道が多く、帰り道は登り坂で大減速。かなりの頻度で煽られてました。
また、2段階右折の縛りもなく、随分と快適に乗れるようになりました。
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