2021年12月10日、古物商認可の申請をしてきました。
僕と同様に、個人で古物商認可の申請を考えている方の参考になれば、と思い記事に残してみます。
結論として、古物商認可申請は、個人で簡単に申請できたので、時間のある方は是非自分で申請してはどうでしょうか。
古物商認可申請前に不安だったことQ&A
申請前に不安に思っていたことに対して申請後の自分が回答します。
Q: 副業で古物の売買をやりたいけど、サラリーマンでも古物商認可申請できる?
A: 申請者がサラリーマンであっても審査上は何の問題もないようです。
僕も形だけはまだ会社に籍があるサラリーマンです。
実際に警察で書類の受理をしてもらったとき、連絡先が自宅の電話番号になっていたので、仕事にいってる時に電話に出れるか心配までしてくれました。
(『本業』の仕事にはもう行ってないので問題ないのですが)
Q: 認可申請の手数料は不許可となった場合でも返却しても らえないと聞いたけど大丈夫?
A: 手数料を払う前に、提出書類の記述内容をチェックをして訂正が必要な箇所も手取り足取り教えてくれました。
そのため不許可となること自体、あまり起こらないのではないかと思います。
古物商認可申請 事前に準備しておくもの
審査に必要な書類は、お住まいの都道府県の警察のホームページに記載されていると思います。
愛知県民の僕の場合は愛知県警の下記URLにまとめられていました。
古物商認可申請 提出物一覧 (愛知県警の場合)
- 古物商許可申請書(様式第1号(その1~その4)) 1通
- 略歴書(最近5年間の略歴を記載した書面)
- 住民票の写し(本籍または国籍記載のもの)
- 人的欠格事由に該当しない旨の証明書
- 身分証明書(本籍地の市区町村長が発行するもの)
- URLの使用権限を疎明する資料(ホームページを利用して非対面で取り引きする場合に必要)
2021年12月現在
提出物の入手先
1, 2, 4 については警察のページからフォームがダウンロードできるので、それに記入及び印刷します。
3, 5については市区町村役場で取得。ちなみに5の「身分証明書」は、区役所では「身元証明書」という呼ばれ方をしてました。あまり聞きなれないのですが、金銭的に破産などの経歴がないことの証明のようです。
さて、ネットショップで古物取引を行う場合に必要になるのは6.のURLの使用権限の証明書類です。
注5 プロバイダやインターネットのモールショップの運営者からそのホームページのURLの割り当てを受けた際の通知書の写し等です。
古物商認可 – 愛知県警察署 より
ということで、6.の提出書類としては、URLを取得した「ムームードメイン」からの開通通知メールを印刷すればよさそうです。
失敗ポイント:開通通知メールには契約者の氏名が記載されていなかった 警察で指摘されるまで気が付かなかったのですが、ムームードメインからの開通通知メールには契約者の名前が記載されていませんでした。 記載内容で契約者に紐づく情報はムームーIDとメールアドレスのみ。 これでは何の証明にもなってませんね…
警察署にて古物商認可申請の受理時の状況
警察署の受付で古物商認可の申請に来た旨を伝えると、生活安全課に行くように言われました。
エレベーターで3階に上がって少し歩いたところが生活安全課だそうです。
書類の確認
生活安全課では、担当の方が、提出書類を一通り確認したあと、申請書の記述内容に沿って質問しながら記述内容をチェックしてくれます。
具体的な質問内容は、どのようなものを扱うつもりか?どのように仕入れるつもりか?等、すぐに答えられるものばかりでした。
担当の方も親身になって、ここはこうした方が良い、などとアドバイスしてくれます。
訂正はその場で二重取り消し線で行います。
「提出する書類が不足していた」といったような状況でない限り、その場で訂正して受理してくれるようなイメージです。
古物商認可申請書、略歴書とチェックが進み、そのまま受理してもらえる期待がふくらんできたのですが、、、
最後にURL使用権限の証明書類として提出したムームードメインからの開通通知メールに僕の名前が記載されていない事が発覚したため、これでは通せない、とのこと。
プロバイダからのURL割り当て通知に自分の名前が記載されていない時の対処
担当の方曰く、この証明としては、whois検索で申請書と同一の人物が出てくることを見せるのが一番確実とのこと。
一度帰宅して、whois情報に自分の個人情報を設定して、その画面を印刷してURL使用権限の証明書類として提出しました。
※この辺りの詳細は別記事に書こうと思います。
審査の平均処理日数(愛知県警緑警察署の場合)
持っていったURL使用権限の証明書類で無事OKが出たため、19,000円の印紙を買って古物商認可申請を無事受理してもらえました。
審査にかかる平均処理日数は大体40日とのことで、1月19日頃に結果を電話で連絡頂けるそうです。
とりあえず一件落着、あとは認可が降りる日を指折り数えて待つだけです。
古物商認可を申請して見た感想
古物商認可申請を実際にしてみた感想としては、作成した書類を丁寧に確認していただけるので、十分に個人で申請できると思いました。(担当の方にもよるのかもしれませんが)
警察署でかかった時間は、2回合わせてもおよそ30分ぐらいでした。
副業で古物商認可を取得しようと考えている方も、1、2日休みを取るなどしてチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
おまけ その他トピックス
待ち時間の出来事
2回目に生活安全課に行った時は、丁度担当の方が取り込み中でした。
しばらくの間、廊下の壁沿いにポツンと置かれた古びれた長椅子で待たされることになりました。
ここは警察署の奥深く。廊下を行き交う人は警察官ばかり。
そんな中、一人の一般人が通りかかります。
警察署の廊下の長椅子に座っている自分、悪い事をしたわけでもないのに何故かすごく気まずい気分になり思わず目を伏せてしまいました。
行商についてよくある勘違い
申請書に「行商を行うか」という項目があるのですが、この「行商」について勘違いしてました。担当の方も「よく勘違いされるんだよね」とおっしゃっていたので、ここに書いておきます。
行商というと、映画の寅さんのように露店で商売するイメージだったのですが、自店舗の外で、例えばリサイクルショップで仕入を行う場合なんかも行商に当たるそうです。
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